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REPORT

レポート

お客様の声

「2022年4月!旅行相談を受けたお客様が、ついに家族旅行でUSJへ行けました!」

2021年のZOOMでの旅行前相談から1年・・・。
>前回の旅行前相談編はこちら
「福岡から大阪USJへ!または沖縄へ?!医療ケアのある娘と家族旅行にいけるかしら?!」

ついに旅行の夢が叶いました。
相談からご一緒させていただいていた、介護旅行コンサルタントの森本です。
当日は添乗員として、ホテルで皆様をお迎えし一緒にUSJへ!
前日から自分の旅行のようにドキドキワクワク・・・。天気を心配し、酸素がホテルにとどいているか確認し・・・。
数年ぶりの添乗に、自分の体力は大丈夫か?!とも心配し腰に湿布を貼って(笑)、当日を迎えました。
船で福岡から大阪南港に到着し、自家用車でホテルに到着されたご家族を見ただけで、涙で視界がにじみました。

ここからは、ご家族様に協力いただいたアンケートをもとに旅の体験を振り返り、皆様にも情報共有してまいります。


【旅程:福岡~USJ&大阪満喫4日間】

 1日目
19:50 新門司港発 
船中泊 
 2日目 
8:30 大阪南港到着
到着後、ご自身の車でザ パーク フロント ホテルへ。
※ チェックインは15:00ですが、お荷物を預けてお出かけいただけます。
※ホテルフロントにて酸素の確認、ボンベ2本交換
9:00 3階フロントにて添乗員がお待ちしています。 (~17:00まで添乗サービス)
ユニバーサル・スタジオジャパンへ
  ホテル 泊 
 3日目 
 9:00 ユニバーサル・スタジオジャパンをお楽しみください
添乗サービス(午前中4時間) 
18:20 大阪南港にてCITYLINEの乗船手続き
19:50 大阪南港発 
  船中泊
 4日目 
8:30 新門司港 到着 
[利用機関]  「名門大洋フェリー CITYLINE」 

「ザ パーク フロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」
コネクティングルーム

※障害者エリアの駐車場予約


お客様の声〜ご旅行後にアンケートにご丁寧にお答えくださいました〜

『ご旅行前相談編』

Q1:旅行に行こう、相談してみようと思ったきっかけはなんですか?

【とことこあーすの添乗員さんが講師のオンラインセミナーに、参加したことがきっかけです。】

 Q2:医療が必要な方にとってご旅行相談は初回60分で充分でしたか?

【充分でした。】

Q3:ご意見ご感想を自由にご記入ください。

【まず医療的ケアの必要な家族がいる私たちのような家庭が、旅行相談をできるということに感激しました。家族旅行の計画は全て自分たちだけで・・・と考えていたからです。】


『ご旅行準備編』

Q1:ご旅行に行くと決定してから、気になった事、心配だったことは何ですか?

体調管理・宿泊・移動手段・観光・医療機器・介助の手助け・ご旅行代金・日程調整・食事や入浴・荷物・その他
※複数回答可

全て・・・です。】

 Q2:旅行会社以外に相談された人、機関はありますか。

【普段から呼吸器や酸素濃縮器のレンタルでお世話になっている業者さんに、酸素のことについて相談しました。具体的に移動中や現地に着いてからの行動を一緒に考えてくださり、とても心強かったです。また、主治医に診療情報提供書を作成していただきました。】

 Q3:ご意見ご感想を自由にご記入ください。

【出発の日が近づくにつれて「心配、不安」がどんどん大きくなってしまい、旅行が始まる前から疲れ果ててしまう時期がありました。ですが、とことこあーすさんと一緒に計画を進めていき、具体的なこと決まっていくと「旅行を計画する楽しさ」を感じられるようになりました。】

 



『ご旅行当日からご帰宅まで編』

①移動手段(船舶)
・チェックインや乗船下船に関して

【初めて車両ごと乗船、そして宿泊という流れを経験しました。乗船までの流れがよくわかっていないことに加え、コロナ禍で検温などもあり時間がかかってしまい、とても焦る場面が多かったです。「時間には余裕をもちましょう。」身をもって痛感しました!】

 ・船室での医療ケアに関して

【呼吸器、加湿器、吸引器・・・などたくさんの電気を使用するので、電源の確保が心配でしたが、問題ありませんでした。

あと一般的な車いすであれば問題なく船室へ入れる造りでしたが、うちのように大きなバギーはギリギリ入れるという感じでした。船室前の通路幅が狭いことも予想外でした。】

・その他自由にご記入ください。

【夜、ライトアップされた瀬戸大橋や明石海峡大橋の下を通過するときの感動、水平線から昇る太陽の眩しさ、常に細かく振動している船内の様子など、普段は体験できないことが船旅にはたくさんありました。】


②ホテル(パークフロントホテル アットユニバーサルシティ)・5名様でのコネクティングルームは使い勝手はいかがでしたか?
【通常であれば一部屋5名の宿泊はできないことが多いですが、今回は二部屋利用できるコネクティングルームに家族全員で宿泊でき、広々のんびりできました。バギーでも問題なく過ごせました。】

 ・その他自由にご記入ください。
【ホテルへ事前にご相談して、タオルを多めに用意していただきました。ベッドでの体位保持をするクッションのかわりにタオルを使用できたので、荷物を少なくすることができ助かりました。】

 



観光地(USJ)

良かったこと、困ったことなど自由にご記入ください。
【一番に・・・スタッフの皆さんが優しい!です。すぐに笑顔で声をかけてくださり、色々とお手伝いしてくださいます。なかなかそういった対応をしてくれる場所はないので、それだけで楽しい気持ちになれました。】

USJ2日目はどんなところを回られましたか?
【USJ2日目はそれぞれ自由に過ごしました!昼食は皆揃ってディスカバリーレストラン(ジュラシックパーク)という感じでした。お天気も良かったので人が多く、母娘の二人きり移動は半泣きでした。「森本さーんたすけてー!」という感じでした!】

※森本はUSJ2日目は午前中の添乗でお別れしました


④旅行会社のサービスに関して自由にご記入ください。

【お願いして本当に良かったと思いました。まず旅行準備期間に、ホテルなどの各機関と連絡をとっていただけるのが助かりました。日常生活でも様々な事業所、医療機関などと連絡を取ることが多いので、「連絡を取る負担」を軽くしていただけ、精神的にも時間的にも無理がありませんでした。

そしてUSJパーク内で一緒に行動してもらえたこと。これもとても大きいです。園内スタッフの方へ色々確認をしてくださったり、パーク情報を教えてくださったり、その分私たちの負担が減りよりパークを楽しむことができました。

あとは添乗員さんと雑談ができたこと。これもとても大切なことでした。子供たちも大阪の方とお話ができることをとても楽しんでいたし、気さくに接してくださったので、無理なく一緒に時間を過ごさせていただきました。特に母にとって、大阪での医療的ケア児の生活を知ることができ、とても有意義な時間となりました。ありがとうございました。】


『ご旅行を終えて編』

今回のご旅行は全体を通していかがでしたか?

【医療的ケアのある本人】
お土産に買った物を大切にしています。ニンテンドーエリアに行けなかったのが残念だったようです。

【兄弟】
また近いうちにUSJに行きたい。ハリーポッターエリアが楽しかった。
進撃の巨人コースターに乗ればよかったと後悔。もっともっとジェットコースターに乗りたかった!!!

【父】
楽しかったです。今度は天気の良いときに行きたいです。船旅が気に入りました。

【母】
何十年ぶりにアトラクションに乗りました。実は怖くて泣きました。
最終日はまだ帰りたくないと思い、子どもの頃を思い出すようなとても懐かしい気持ちになりました。


最後に、これから「いりょたび」(医療ケアのある方のご旅行)を考えている方に、メッセージがあればお願いいたします。

【これがメッセージになるのかはわからないのですが・・・うちの場合は医療的ケアが必要なのが子どもなので、そう思って読んでいただければと思います。

今回の旅行は「医療的ケア児を連れての家族旅行」というのが大きなテーマだったわけではありますが、実は「長男の卒業おめでとう旅行」がメインでした。どうしても医療的ケア児に合わせて行動をさせてしまい、本人たちも日常的にそれが当たり前になっています。

旅行の準備期間に長男へ「この旅行の主役はあなたなんだよ。」と伝えると、とても喜びました。その姿を見て親としてこの旅行を計画してよかったと思いました。「USJでどう過ごすか、お土産は何にしようか。」など家族一人一人が楽しみながら過ごした準備期間、実際の旅行期間、帰ってからの振り返り期間。とても長い間楽しむことのできる旅行でした。帰ってからの大人の疲れ様は凄まじかったですが。

コロナ禍ということもあり、考えることも感じることも様々だとは思いますが、家族旅行をしたことで自信、経験、知識、思い出・・・得るものがたくさんありました。

旅行から自宅に帰った日の夕食時間には、「次に行くなら何処がいいか。」という話を皆でしました。旅行にハマりそうです。】

ご回答くださりありがとうございました。

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【とことこあーすより】

今回の医療ケアのあるご家族との旅行は、一大イベントではあります。
準備や当日もコロナ禍であることも加わり、ご本人もご家族も当日まで大変緊張されたと思います。
「医療ケア」は旅の考慮すべき点の一つではありますが、
それだけではなくご家族様のアンケートにありますように「家族旅行」です。
ご長男の卒業おめでとう!があって、この旅は動き出しました。

私達が旅行会社としてできることは何か。
旅人全員が楽しめるには・・・と改めて考えさせられました。
家族全員に旅を楽しんでもらうにはどこで「私達の人の手」が必要か。
旅の要素である移動手段、宿泊、観光に関するプランニング、予約や確認。←これはプロなので是非旅行会社に頼ってほしいです。
当日の手助けができる添乗員やヘルパー、看護師もいます。
荷物を減らすために現地で手配できるものもあります。上手く利用しましょう。

 



※今回のポイントを何点かリマインドします。
ヒヤリングでは旅の「移・食・住」の枠組みを整えプラスアルファの配慮が以下です

①USJは旅行当時、年間パスポート保有者以外は再入場不可でした。
医療ケアや持病がある方にとって再入場できるかどうかは重要です。
まず旅行会社としてはUSJに確認、相談しました。再入場がアウトだと旅行自体が実現しにくいだろうと考えました。
USJより、オフィシャルホテルに予約があり、出口でクルーに事情を話していただけばOKと回答を得たのでオフィシャルホテルを予約しました。当日は問題なく再入場スタンプを押してもらいました。
※都度ご確認ください。

②呼吸器、加湿器、吸引器などの電源の確保。
船舶、ホテル、USJそれぞれに確認しました。酸素ボンベは船舶への持ち込みの本数に決まりがありますので、都度ご確認ください。USJではレストランクルーに事情を話すと、電源のあるところにて座席を確保してくださり、大変親切に対応頂いた。

③車いすの幅と長さ、荷物の量の確認
船舶、ホテルではエレベーターの幅、お部屋のドアの幅や室内の広さ、電源の位置を確認しました。(ドア幅は何度も何度も確認しました)
これらをご旅行されるご家族、主に介助者が全てを確認することは大変です。
希望の日程に空室があるのか、家族5人が宿泊するにはどう部屋を予約すると良いのか、観光地へのアクセス、
ご予算に合わせた合わせたホテルをお探しし、手配するのは旅行会社の得意なところです。

④いつどこで添乗員や介助者を付けるか。
ご家族みなさまのやりたいこと、旅の楽しみが実行できるように、添乗員を付ける時間を相談しました。
USJの入場時にはゲストサポートセンターに行く必要があり、ご家族が二手に分かれることになり、
添乗員がお手伝い出来て良かったと思える場面であった。


今回は3月のご旅行予定でしたが大阪の蔓延防止措置期間だったことがあり、4月に日程変更となりました。
その際の空室照会や手配変更を含め、お客様とはメールやお電話、出発前にはZOOMにて、何度もやり取りをいたしました。
このように、交通機関やホテル様にも多々ご協力いただいたことは、各機関にとっても医療ケアのある方の対応の経験にもなり、対応改善にもつながっていくと期待します。
オーダーメイドの旅行ですから、わたしたち旅行会社に是非相談してください。

みなさまの旅のお手伝いができることを楽しみにしています。森本

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