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レポート

お客様の声

【NGOの声】カンボジアの村の子供達に教育を(NPO法人earth tree加藤大地さん)

教育は子ども達の人生の可能性を広げ、その国の未来を創っていくって。
そう強く信じています。

とことこあーすでは、「旅を通して人と学びを繋ぐ」という思いを軸に、これまで何度も日本と海外の子どもをつなぐ活動を行ってきました。

今回は、日本とカンボジアの子どもたちをつなぐ「小学生SDGsカンボジアの小学校プログラム」
でご一緒したearth treeの加藤大地さんにいろいろお話を伺いました。

自己紹介・活動内容

かでさんー本名は加藤大地で、みんなからはかでとか、かでちゃん、かでさんて呼ばれています。

2009年にカンボジアで小学校づくりをスタートしました。
最初の8年間くらいはカンボジアと日本を行き来する生活を続けて、
小学校づくりのサポートをしたり、保育園をつくったり、運動会や卒業式、
縁日といったイベントを半年に1回のペースで行ってきました。

そして2018年の7月に家族でカンボジアへ移住し、
引き続き子どもたちが学べる環境をつくりつつ、大人の働ける環境づくりにも挑戦しています。
今は、竹建築で大人の働く場所づくりをメインでやっていますね。

一緒にプログラムやイベントをしていかがでしたか?

戸田ー2021年は、かでさんととことこあーすで日本とカンボジアの子ども達を繋いで
いろんなイベントをさせていただきましたが、かでさんの感想を聞かせてください。

かでさんーすごく楽しかったですね。
コロナが流行る前は、旅行で来たお客さんとカンボジアの子どもたちが触れ合うのがメインだったんです。
それがオンラインを利用すると簡単に日本の子どもたちとカンボジアの子どもたちが
交流できて僕も楽しかったし、カンボジアの子どもたちも楽しんでいました。

コロナが収束した後に、オンラインで会っていた子どもたちが
オフラインで直接会えるかもしれないきっかけづくりになったのが、すごくよかったです。

戸田ーかでさんのおかげで、日本とカンボジアの子どもたちを繋げられました。
かでさんが人生をかけてカンボジアの子どもたちのために活動されているのがすごいなと思います。

かでさんーそんな大層なもんじゃないですよ。
好きでやっているので、自分を犠牲にしている感じは全くないですね。

戸田ー好きでやっていることが誰かのためになっているのって幸せなことですよね。

かでさんーほんとそう思います。好きなことって結局誰かを喜ばせることに繋がりますよね。
自分しか入り込めない世界でも、思いっきり突き詰めちゃえば
それをみてる周りの人もいつの間にか楽しくなる、みたいな。

日本の子供と交流したカンボジアの子ども達の反応はどうですか?

かでさんーカンボジアの子は、わかりやすくもあり、わかりにくくもあります(笑)
日本の子どもたちと繋がっているときは、すごく楽しそうだけど、飽きたときもわかりやすいです。

でもカンボジアのトロペアントム村の子ども達は、
通常村とマーケットの往復くらいしか外の世界と接することがなく
本当に出会える人の数が少ないんです。
だから将来の夢も5つくらいしか出てこない(笑)

そんな子ども達が遥か離れた日本の子ども達と
オンラインで交流できるって。本当にすごいことだと思っています!!

今まで僕がやってきたこともそうだけど、すぐ答えが出ることってそんなにないと思っていて、
プログラムで日本の子どもたちと繋がって仲良くなったことが、
もう少し大きくなったときに「日本にいくために頑張りたいな」みたいな
きっかけになるんじゃないかと感じています。

戸田ーカンボジアプログラムに参加していた親子が、
「カンボジアの子たちはなんでこんなに笑顔で幸せそうなんだろう」と言っていたんですが、
その疑問が浮かび上がってくるのが、日本の子にいいヒントを与えられているのではと思いました。

カンボジアの子ども達は物質的にはないものが多いけれど、「今」を幸せに生きていて。
物質ではない、心の豊かさが幸せを作るということを学ばせて頂いている気がしました。

かでさんー子どもたちもそうだし、大人もそう気づけるのがいいですよね。
大人が気づけば子どもを取り巻く環境を変えてあげられるから、
それがカンボジアプログラムのいいところな気がします。

そしてカンボジアの子ども達にとっても、日本の子ども達との交流は学びになり
両国の子ども達にとってお互いの大切なことに気づく本当に良い機会だと思います。

戸田ーカンボジアの子どもたちは、かでさんがいるから
日本という国がほかの村の人よりも近い存在に感じているはずですよね。

かでさんーそうですね。
その結果、村の人達が口々に「日本人が好きだ」と言ってくれるので僕も嬉しいです。
日本人はもともと優しい人が多く、それがカンボジアにくると開放されて
いい部分がより見えやすくなると感じます。
学校建築をしていると、みんないい顔をしているので余計にそう思いますね。

これから一緒にしていきたいこと

かでさんーオンラインでの交流は、日本の子どもたちに「カンボジアのあの子に会いに行きたい」と
思ってもらえるよう引き続きやりつつ、
コロナが収束したら実際にカンボジアに会いに来てもらいたいですね。

実際にカンボジアに来て、空気を吸って、画面の中にいた友だちと会って、
カンボジアのリアルを子どもとその親に感じてもらいたいです。

戸田ーアンコールワットには行けても、カンボジアの村にはかでさんがいないと行けないですもんね。

かでさんーそうですね。カンボジアの決まりでは、基本的に外国人を村の中に泊めるのはNGなんですけど、
この村では村長さんが許してくださるので。

単純に村で一緒に生活するだけでも面白いし、それぞれが感じ取れることがあるんじゃないかと思います。
火起こししたり、動物を捕まえてさばいたり、一つ一つが新鮮でおもしろいんじゃないかなって。

戸田ー「オンラインで出逢って、実際に会いに行く」
それが子ども達にとって当たり前になると良いですよね。
ぜひやりましょう!そのためにとことこあーすは旅行会社です!!(笑)

教育の可能性

戸田ーかでさんはカンボジアの教育に2009年から関わってらっしゃいますが、
その間の変化はありますか?

かでー携わらせて頂いたこの13年で大きく変わりました!!
実は今村の大人たちと竹建築をしているんですが、
その中の数名が僕がこの村に作った学校の卒業生なんです。

カンボジアは内戦の影響で教育者が大量虐殺され、
教育が奪われた過去があります。
だから僕が2009年に学校を作るまでこの村には小学校がなく
子ども達は学校に行けなかったんです。。

だから小学校ができる前にこの村で育った子ども達は
字の読み書き、計算、時計を読むなどの
基礎知識もなくて。

でも今一緒に働いているこの学校出身の子たちは
簡単な基礎知識ですがそれができます。
それだけでこんなに働きやすいのかと、改めて驚いています!!

教育はすぐには変えられない。
でも13年経って、学校が建つ前の子どもと学校で学へた子どもの違いを見て
教育は子ども達の人生の可能性を広げ、その国の未来を創っていくって。
改めて強く信じています。

それは日本も、カンボジアも。
そんな子ども達の未来に、ずっと携わっていたいです。

戸田ーありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インタビューを終えて:
何度交流をしてもカンボジアの子ども達の笑顔が印象的で、子育てをする上での大切なことを気づかせて頂いています。日本とカンボジア。両国の子ども達が交流することでお互い気づきを得、「やっと会えたね!」と笑顔いっぱいで遊んでいる日を楽しみにしています。(インタビュー:戸田/ライター水元まぐ)

<加藤大地>
カンボジア在住。NPO法人earth tree代表理事。2年10ヶ月53ヶ国の旅をし、カンボジアにて180人のボランティアと共に小学校を建設し、約11年学校や農村地域の就学、就労支援に携わる。その後、幼稚園、公園も建設。現在は学ぶ環境、働く環境が一緒になったSDGsエコビレッジ建設へ向けて活動中。カンボジア6州の市長、教育委員長より計15回表彰を受賞。旅本を3冊出版、TED×登壇。元国連UNHCR協会関西エリアマネージャー。

現在募集中の【日本×カンボジア】プログラム

 

 

日本とカンボジアの子ども達で一緒に学校を作ろう!という3カ月共創プログラム。
【交流内容・特典】
①カンボジアの村にタイムカプセルを埋めます
②完成した小学校に、お子様のお名前を残します
③学校完成オンラインパーティにご招待します!

【開催日程】
全5回(6月11日・25日 /  7月16日・30日 /  8月27日)
土曜日 11:00~12:00
*6月11日の第一回目のみは10:30~12:00となります

詳細・申し込みはこちらから>>

カンボジアの子ども達との交流に参加したお客様の声

【お客様の声】子どもの発想の枠が広がりました!(福崎様親子)

【お客様の声】家族時間や会話が増えました(勝村様家)

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