【お客様の声】不登校の息子の一歩になりました(南様親子)

一昔前の安定といえば、いい学校を出て、いい会社に定年まで勤め、結婚し子どもをもうけることでした。しかし、それは高度経済成長期の日本の話です。
人口減少や円安が進む現代では、大手企業に入社できても定年まで会社があるかどうかもわかりません。これから新しい時代を生きていく子どもたちは、なんらかのスキルを身に着けて変化に強い国際人になり、人生を楽しみながらお金を稼ぐ能力を身につける必要があります。
とことこあーすでは、子どもたちの「好き」を見つけるきっかけをつくり、可能性を広げるためにとことこスクールを運営しております。
とことこスクールの詳細はこちらをご覧ください。
今回は、実際にとことこスクールに参加したやまとくんとお母さんのかなさんにインタビューし、感想やこれからの夢について聞いてみました!
まずはやまとくんへの質問です。
とことこスクールに出逢った時のことを教えてください!
やまとくんーとことこスクールと出会った時は、僕の中で一番しんどかった時期でした。学校も全く行っていなかったし、家からも出ずずっとパソコンをしていた時期だったので。
それまで海外には興味はあったけど、紛争とか治安の悪いイメージが強く、ちょっと怖いと思っていました。
戸田ーそんな中で「とことこスクールに参加しない?」とお母さんから声をかけられてどう思った?
やまとくんーいい経験になるし、今まで自分が一人でやってきたものを試せる場でもあると思ってやってみたい!と思いました。外で何かに挑戦するのはハードルが高かった中で、家からのオンラインだったからこそやってみたいと思えたのは大きかったです。
けど、うまく参加できるか不安もありましたね。
とことこスクールで海外の先生と話してみてどうだった?
やまとくんーあの時期の僕は人の目が怖くて全然人と話せなかったけど、フィリピンの先生が気さくに話しかけてくれたから先生と話すことに不思議と恥ずかしさなく、自分の中の忘れていた明るい部分、良い部分を自然と出すことができました。
初めは緊張したけれど、英語は片言で全然話せなくても先生が受け止めてくれて、オンラインという距離感も僕にはちょうど良く、先生の明るさの波に乗りやすく自分の楽しい気持ちを引っ張ってもらえました。
戸田ー日本人の担当だった(イギリス在住)YUKO先生はどうだったかな?
やまとくんーYUKO先生も中学時代に不登校だったみたいで、同じような境遇だったこともあり寄り添って話を聞いてくれました。
今まで遠い存在だと思っていた海外が、同じ日本人で、同じ悩みを持っていたYUKO先生が世界で活躍をしているのを知れたおかげで身近な存在になりました。「僕でもできるかもしれない」と挑戦する一歩への希望を持たせてくれました。
家に引きこもって閉ざされていた未来への道が、YUKO先生と話をして突然見えた気がしました。
とことこスクールのどんなところが良かった?
やまとくんー今まで海外のことはYouTubeやテレビでしか見ることがなかったけど、ピラミッドや海外の食べ物をリアルタイムで見た時に、行っているかのように文化の違いを肌で感じられて面白かったです。
「海外でも同じように時間が流れていて、でも考え方が違うんだな」と、自分の中に初めて感覚として入ってきました。
それはテレビで編集された綺麗な映像を見るのとは違って、
アクシデントや生中継ならではのやり取りから、現場でしか感じられない文化の違いや同じところを人や生活から感じられたのも、本当に現地に行っているようでした!
また逆に、ピラミッドが当たり前にある中で生活をしているエジプト人の方と交流しながら、
海外の人も日本のお城をこういう感じで見ているのかな、と日本のことを考えるきかっけにもなりました。
戸田ー日本の当たり前が外国の当たり前じゃないんだと気づいたんだね。
やまとくんーそうですね。テレビの中で見ていたものが「本当にあるんだ!」と実感できたことが刺激的で、一緒にオンラインで異文化授業を受けていた参加者の周りの方の質問も新鮮で面白かったです。
海外を知れたことで日本のことをもっと深く知れた部分もあって、いろんなことに気づけたと思います。
戸田ーとことこスクールで、普通に生活していたら出会わないような人たちに出会ってみてどうだった?
やまとくんー住む場所が違えば考え方も常識も違うことに気づけたし、先生方が温かく受け入れてくれたおかげで、こんな僕でも許されるんだ。色んな部分も含めて受け入れてもらえるんだ。受け入れてもらえる場所があるんだ、こんな考え方があるんだと感じました。
僕自身が悪いと思っていた部分までまるっと受け入れてくれたので、嬉しかったですね。
日本の中とは違う考え方を日本にいながら直接会話しながら教えてもらえて、とても新鮮で良かったです。先生方と話をしていると、気持ちがとても楽になりました。
戸田ー当時は自分のどんなところがダメだと思っていたの?
やまとくんー好きなことには熱中できるけど、興味のないことは全然で…。日本ではなんでもまんべんなくこなせることが良しとされている部分があるので、できることとできないことの差に落ち込んでいました。
でも、先生方が「一つでもできることがあるならいいじゃない!」と温かく認めてくれたおかげで、自己肯定感が上がりました。
先生方が認めてくれたおかげで嬉しくなり、自分に少し自信を持てるようになったので、苦手だと思っていたことにも少しずつ挑戦できるようになりました。
それまである種止まっていた自分の人生が、とことこスクールに参加して「失敗しても良いよ」と一歩踏み出す勇気をもらってからは、中学2年の後半は少しずつ学校にも行けるようになり、自分の人生の歯車がまた動き出したと感じました。
公立高校に合格おめでとう!これからの夢は?
やまとくんー海外で活躍できるようなグローバルな人になりたいです。
とことこスクールのおかげで世界にはいろんな人がいると知れたので、自分の得意なパソコンを活かして色んな人に関わるために英語を話せるようになって世界で活躍できる人になりたいです!
元々は英語に興味がなくて、学校の授業も苦痛でした。
でも、とことこスクールが英語のハードルを下げてくれて英語を楽しいと初めて思わせてくれました!僕の片言の英語を聞き取ってくれて、反応が返ってくるのが楽しかったです。
僕の言いたいことが伝わらなかった時も「次は伝わるようにしたいな」と思えたので、英語を勉強する原動力になりました。
戸田ー英語や海外に興味を持ち、得意なパソコンを活かして将来を描いているのですね!
私たちもとても楽しみです!!
やまとくん、ありがとうございました!
では次に、母・かなさんにお話を伺いますね。
とことこスクールに出逢った時のお母さんのお気持ちは?
かなさんー当時のやまとは、本人が思っている以上に大変な時期で・・。
人の顔が見れないし、外にも全く行けず近所のコンビニでもガタガタ震えていて。
世の中にある全てのものを怖がって閉じこもっていた時期でした。そんなとき、とことこスクールの存在を知って、やまとに参加を持ちかけてみたら「やってみたい」と言ってくれたんです。
最初はすごく心配で、私も横に座っていつでも助け舟を出せるようにスタンバイしていました。
最初は緊張していたやまとが回を追うごとに少しずつ笑顔を見せるようになって、3回目くらいまでは気になって部屋のドアの向こうでこっそり聞いていたりしたのですが(笑)
3回目くらいには先生たちとすごい打ち解けて、大声で笑ったり冗談を言ったりできるようになって驚きました。
こんなに楽しそうに話しているやまとの姿を久しぶりに見たので、すごく嬉しかったです。
毎回25分があっという間で、「楽しくて、楽しくて!」という様子をみて、どんな魔法をかけたのかと(笑)
学校も行けない、同世代の友達とも話せない状態の子が海外の全く知らない人と心を通じ合わせることができて、こんな風に楽しそうにするんだ、とすごく驚いて!
親だけの子育てでは引き出せなかったことが、周りの人に引っ張ってもらうこともすごく大切なんだなと思いました。
とことこスクールに参加してからやまと君に起こった変化は?
かなさんー今までは外にも出られないくらい世の中の物事に怯えていたし、元々慎重な子だったんです。私がいろんな世界があることを見てほしいと、今まで行った国の話しをしても「僕は飛行機に乗りたくないし、一生日本から出なくていい」と言っていたんですよ(笑)
それなのに、とことこスクールに参加して自分の知らない世界をいろんな先生に見せてもらったことで、「違う世界があるかもしれない!」と目覚めたように、海外に興味を持ち始めてくれました。
一回目のYUKO先生の授業が終わった後「一人でもすぐに海外に行きたいと」「留学したい」とまで言っていたのには、すごくびっくりしましたね。
これまでカウンセラーや学校の先生にも相談してもとても親身に考えてくれ、辛い気持ちを癒してくれたのですが、やまと自身が変わりたい!と思うきっかけは作れなくて…。
でも、やまとが外の世界に踏み出そうと思える一番きっかけをもらったのは、とことこスクールの先生方やとことこあーすのスタッフさんの皆さんと接したことでした。
無理やり外の世界に引っ張りだすではなく、「何か外の世界が楽しそうー」と感じて、自分で殻から出てきたという表現が一番近いと思います。
大人でも子どもでもない中学生の多感な時期に。
親子で一番しんどかった時にとことこあーすに出逢えて、感謝しかないです!!!
まだとことこスクールを知らない人へメッセージ
かなさんーやまとのように、外に出るのが怖かったり人付き合いが苦手だったりで、不安で苦しい思いをしている子はたくさんいると思います。親としては学校に行ってくれたら嬉しいけど、そういう子にとって学校はしんどい場所だし、一歩踏み出すのにすごく勇気がいると思うんです。
でも、やまとはとことこスクールの明るく自分を肯定してくれる大人たちに出会って、いろいろな価値観を知れたし自信を持てるようにもなりました。海外の人特有の明るさやアイデンティティの違いにすごく救われた部分があるんだと思います。
それに、やまとは中学校時代は3年間ほとんど学校で英語を勉強してなくて、単語も全然わからなかったのに、とことこスクールだけしかしていない中でリスニング力が飛躍的に伸びました。
先生と話したい気持ちから英語力が自然と身に付き、そのおかげでこの春には県内でも有名な公立高校にも無事合格し、今は楽しく高校に通えています。
部屋の外にも出れなかった子が「世界で活躍する人になりたい!」と言えるくらい、外に目を向けられるようになったのが親としてすごい嬉しいです。
本当に出会えてよかった。
ーフィリピンのオンライン英会話は他にもあると思いますが、何が良かったですか?
学校でもフィリピンのオンライン英会話を取り入れているところも多々あるみたいですが、毎回先生が変わるみたいでやまとみたいな子には毎回緊張しかないと思います。
とことこスクールは担任制だったおかげでコミュニケーションを深めていくことができ、
フィリピンの先生が英会話を教えてくれて、YUKO先生で世界で活躍する日本人を知ることができました。
そしてオンラインでの異文化の授業が刺激をくれて、行きたい国や興味が広がって行ったバランスが本当に良かったです!
人間関係がうまくいかなかったり、人の目が気になったりで苦しい思いをしている子にこそ第一歩として是非一度試してみて頂きたいです。
部屋からも出れないのに、海外と繋がれるなんて本当にすごいことだと思います!
やまとはフィリピンとイギリスに行って、「絶対に先生達に会いに行きたい!」と言っています。オンラインで出会って「会いたい人」が世界にいるということは本人のモチベーションになっているようで、とことこあーすの旅行で実際に会いに行きたいです!
でも日本が辛くて海外が楽しそうだから海外に逃げたいではなく、「将来海外で活躍するために今自分に必要なコミュニケーション力を身に付けたり、英語や日本のことを学んだり学校教育をもう一度頑張って力を付けたい」と言うようになって。
足元をちゃんと見て、今できることをしっかり考えれるようになったことにやまとの成長を本当に感じます。
不登校になった時は真っ暗闇のトンネルの中で親子で苦しんでいましたが、
今自分の足で歩きだしたやまとを見て、本人にとっては一度立ち止まって自分を考える必要な時間だったんだなと思っています。
同じようにトンネルで苦しんでいる方がいらっしゃったら、何か良いヒントになったらと思っています。
やまとが自分の人生を見つけて歩きだすきっかけをくださり、本当にありがとうございました。
インタビューを終えて:
高校生になったやまとくんの表情が、出会った時と全然違っていたことに驚きました!
一番しんどい時にとことこスクールがやまとくんの未来に繋がる一歩になったことが、本当にうれしいです。これからやまとくんの広がった世界の中で、得意なことを活かして一歩ずつやまとくんの人生を歩んでいくことを私たちも楽しみにしています^^
(インタビュー:戸田 /ライター:水元まぐ)