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REPORT

レポート

お客様の声

教育カリキュラム・探究コーディネーター岩崎千佳先生

とことこあーす岩崎千佳

今回は、2022年3月に副校長として勤務していた大阪教育大学附属平野小学校を退職し、4月からとことこあーすに教育カリキュラム・探究コーディネーターとしてジョインしてくれた岩﨑千佳先生にインタビューしました。

大阪教育大学附属平野小学校では、文部科学省研究開発学校指定校として「未来そうぞう科」を創設し、一から教育のあり方について考えていた千佳先生。

そんな千佳先生が、これまでどんな思いで子どもたちと接しなにを学んだのか、未来そうぞう科で培ったことをどうとことこあーすで活かしていこうと考えているのかなどをお話してくれました。

自己紹介

千佳先生ー大阪市在住の岩崎千佳です。2022年3月31日まで17年間教員をやっていました!

最初の8年間は堺市で2校、その後は9年間大阪教育大学附属平野小学校(以下:平野)に在籍していました。平野では担任を5年間勤め、その後2年間は主幹教諭(公立でいう教頭先生のお仕事)を、最後の2年間は副校長(公立でいう校長先生のお仕事)を勤めました。

教師をしながら大学院に通い、今は新設の学校づくりに携わっています。

戸田ー怒涛の教師人生・・!

千佳先生ー大学院に行っていたころは毎日の睡眠時間が3時間しかなくて、信号待ちで寝ていましたね(笑)

未来そうぞう科とは? 

千佳先生ー未来そうぞう科では、未来を「想像」し「創造」する子どもを育成する研究とカリキュラムづくりを実施しています。

各教科・領域の特性を活かし

  • 主体的実践力(自分自身)→主体的にアプローチできる力
  • 協働的実践力(集団)→多様な集団の中で、積極的にアプローチできる力
  • そうぞう的実践力(社会・環境)→よりよい未来をつくるために、自分で新たな価値を見出せる力

の3つを備えた子どもたちを育てることを目的とした研究開発をしてきました。

そもそも未来そうぞう科は、今の子どもたちが行っている特別活動・生活科・総合的な学習の時間を1つの教科にしたものです。この3つの内容に共通する部分を取り出すと、自分自身、集団、社会・環境となります。

大阪教育大学附属平野小学校で学んだこと

千佳先生ー平野では「子どもに勝るものはない」ということを学びました。

これまでは、国からおりてくる指導要領が正しいと思い込んでいたので、自分のフィルターを通さず国の方針に従って指導していたんです。でも、平野の研究開発で一から教科をつくったときに、国からの指導要領は本当に正しいのかという視点で教育について考えたら、自分が「井の中の蛙大海を知らず」であったことを思い知らされました。

もちろん、指導要領にもいいところはあるんですが、まずは自分の頭で子どもたちにとってなにがいい教育なのかを考えてみるのが大切だと思います。判断基準は子どもの姿。子どもの姿を見て、そこから全てが始まるというのが平野で学んだことです。

戸田ー元々平野がそういう方針の学校だったの?千佳先生が未来そうぞう科をつくっていく過程で気づいたの?

千佳先生ー元々子どもが主体の学校ではありましたね。赴任してきた先生を子どもたちが育ててくれる感じです。授業が終わった後に「先生あれはないわ」「自分でやりたいのになんで先生が教えてくるの」って言われたり(笑)

でも未来そうぞう科を通してより子ども主体ということが強くなりました。
私たち教師も、子どもに意見を聞くことが多かったので、子どもたちも積極的に自分の考えを教えてくれるんです。

戸田子供を信じないとできないことだよね。先生方が子ども一人ひとりにリスペクトしているのを感じる!

卒業制作で6年生が作ったアースバックベンチ

 

とことこあーすに入ろうと思った理由

千佳先生ー平野とニュージーランドの小学校をつなぐプログラム『オンライン国際交流授業』で交流したときに、とことこあーすが目指していることに共感して「愛さんとなにかしたい!」と思ったのが一番大きいですね。

ニュージーランドの小学校との交流をとことこあーすがコーディネート

なんだかんだ言っても教育の土台は、愛だと思うんです。
プログラムでとことこあーすのみなさんが子どもを尊重し、どういう世界を届けられたらその子たちの可能性が輝くのかという視点で物事を考えているのが素敵だと思いました。

あと、私自身も実際に1年以上『とことこスクール』に参加する中で、お互い分野は違っても目指す世界は一緒だと感じました。
★とことこスクール詳細はこちらから>>

戸田ー嬉しいなぁ。私も目指す世界は同じだと思っています。千佳先生はずっと教育、私は旅行・世界を軸にこれまで頑張ってきたので、お互いそれぞれの今まで大切に培ってきたことを活かすからこそ、子ども達に届けられるものがあると思いました。

千佳先生ー本当は、多くの教師たちが世界と子どもたちを繋げて視野を広げてあげたいと思っていると思います。でも、教師たちに世界の繋がりがないからできないんですよね。

そこで、とことこあーすのネットワークを活かして、日本の子どもたちと海外の子どもたちを繋げられたら可能性が輝くと思ったんです。私もなにか役に立てることがあるならぜひ参加したいと思っていました。

大阪教育大学附属平野小学校の120周年イベントで全校生徒に講演後、各教室を訪れた時に

とことこあーすと一緒にやっていきたいこと

千佳先生ーまずは先生たちのアンテナを広げていきたいですね。

私自身も今まで世界にそこまで興味があったわけではないんですけど、とことこあーすのプログラムに参加して半年後には世界地図を買いました(笑)とことこあーすで触れた国や行ってみたい国などにチェックを付けて、旅をしている気持ちになっています。

そういった世界に関するアンテナが先生たちにもあると、子どもたちがなにか疑問をぶつけてきたときに、私たちがパイプ役になって世界と繋げてあげられるなぁと思いました。

子どもたちや親御さんに伝えたいこと

千佳先生ーやりたいことを思い描いてイメージを広げるだけで、目の前の状況がハッピーになるということを伝えたいですね。

私が未来そうぞう科にいたときはコロナ禍だったんですが、こんな状況だからこそ世の中になにか伝えたい事はある?と生徒に聞いたんです。そうしたらある2年生の子が「イメージするっていうことは、いつどこにいても、どの立場でも、どの国にいてもできることなんだから、もっとみんなでイメージしようよと伝えたい」と言っていて、もっともだなと感じました。

私やその子は未来そうぞう科の授業で学んでいたので、未来をイメージするのは当たり前になっていたけど、多分世の中の人はそうではないと思います。でも、未来をイメージするのは誰だってできることなので、みなさんにどんどんイメージを広げた世界をクリエイトしていってもらって、ハッピーな時間を増やしてほしいですね。

戸田ー小学2年生でその発想に至るのは、これまで千佳先生や平野の先生たちが子どもに対してリスペクトをもって接していたからだと思うなぁ。大人が楽しんでいけたら子どもたちももっと楽しくなるよね!

千佳先生ー大人も子どもも一緒になってイメージを広げていってもらいたいですね。世界を変えるのは子どもたちだと、声を大にして伝えたいです。

小学校前でとことこメンバーと副校長先生だった千佳先生

インタビューを終えて:
私たちが大阪教育大学附属平野小学校に講演や国際交流で訪れると、子ども達が主体的なことに驚いていました!そして副校長先生である千佳先生と子ども達が人間として対等なんです。そんな教育の在り方に未来への可能性を感じていたので、これからとことこあーすで子ども達の世界を共に広げていけることがとっても楽しみです!
(インタビュー:戸田 /ライター:水元マグ)

<岩崎千佳プロフィール>
大阪教育大学附属平野小学校 元副校長
文部科学省研究開発学校指定校として「未来そうぞう科」を創設し、未来を『想像』し、『創造』する子どもを育成する研究とカリキュラムづくりを実施。各教科・領域の特性を活かし、「主体的実践力」「協働的実践力」「そうぞう的実践力」を備えた子どもたちを育てることを目的とした研究開発をしてきました。

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